大野見物語

松下商店は大野見の自然と歴史を受け継ぎ、語り継いでいきます

四万十川が流れる中土佐町大野見は
高知県中西部の静かな山間の里。
面積の約97%が森林で、
昔は林業で栄えた山村でした。
いまは、川のまわりに農地が広がり
高原台地特有の自然の恵みを受けて
秋には黄金色の稲穂が一面に実ります。
平成18年(2006年)に中土佐町と合併。
大野見村の歴史は幕を閉じましたが
自然と暮らす風景は昔のままです。

Chart by Visualizer

大野見の人口 1000人(令和3年現在)

七面鳥の羽数 800羽(令和3年現在)

アルカディア大野見
撮影・モデル協力/蔵下 夏海 藤﨑 将汰

大野見の情景

上流の3本の沈下橋

四万十川の本流には22本の沈下橋がありますが、上流の3本は大野見に架かっています。高樋沈下橋は本流最上流の沈下橋。2番目の久万秋沈下橋は地域をつなぐ生活道。3番目の長野沈下橋は路線バスが通ります。これらの風景などは平成21年(2009年)に文化庁の四万十川流域の文化的景観に選定されました。

大野見米

大野見は標高約300mの高原台地。昼夜の寒暖差が大きく、霧が発生しやすいなど、おいしい米作りに適した気候風土に恵まれたところです。田植えは5月から6月にかけて。秋には黄金色の稲穂が実り、あちこちで稲刈りをする風景を見ます。「にこまる」や「ヒノヒカリ」などのブランド米も誕生しました。

大野見しんまいフェスタ

奈路集落のJA高知県大野見支所で、10月第3日曜日に行われる「食」のイベント。会場では、その年の大野見米の新米の試食・販売のほか、地域産農産物などを直販。しんまい早食い競争では大歓声も。もちろん、大野見の七面鳥も出店します。ぜひ、お越しください。地域で手づくりした案山子がお迎えします。

久万秋の湧水

久万秋沈下橋から県道を少し北に走ると、道端に小さな標木があります。そこでチョロチョロと湧き出る水が久万秋の湧水です。この湧水は軟水で、お茶のとの相性がとても良く、コーヒーの味をまろやかにするといわれます。年中枯れることがないので、汲みに来る人も多く、容器を持参する姿もよく見かけます。